フケの予防
フケとは、頭皮表面を覆う角質細胞と、皮脂や埃などが混ざって乾燥し、垢となったもので、身体から出る垢と同じものです。
米糠状、またはうろこ状にボロボロとはがれ落ちるものもあります。これは鱗屑(りんせつ)と呼ばれ、正常な頭の皮膚でも乾燥したときなどに発生します。
誰にでも生理的に発生し、一般的に約1ヶ月周期ではがれ落ちるのですが、その量が多くて、かゆみを伴ったり、とくに目立つようになった場合はフケ症といいます。
フケ症の原因は、残念ながら今のところよくわかっていません。しかし、思春期以降に多く見られることにより、皮脂腺の分泌の亢進が影響しているとも考えられています。
皮脂の分泌量が増えたり、その皮脂の成分が変化することによって、皮膚の角質細胞のバランスが崩れ、角質が皮膚からはがれやすくなるのではないかともいわれています。
フケ症は、かゆみを伴い再発しやすく、放っておくと、爪でひっかいて頭皮を傷つけて炎症を起こしたり、抜け毛や脱毛の原因にもなりますので注意が必要です。
フケ症でなくても、肩にフケがついているのを見ると不潔感な感じがします。ましてや、抜け毛や薄毛の原因になるようなフケは、改善したいものです。
清潔が一番なんですが、乾燥肌で乾いたフケが出るという人は、毎日洗うのは禁物です。脂っぽいフケが出る人は毎日洗髪するようにしましょう。
しかし最近の研究によると、フケの発生には、カビの一種である皮膚常在真菌が、深く関わっていることが分かってきています。
そもそも頭皮には、ニキビの原因となるアクネ桿菌のように、正常な皮膚に存在するマラセチア菌という皮膚常在菌が生息しております。
フケ症の人は、普通の人と比べるとこの菌が多く、フケが改善するとともに菌の量も少なくなる傾向が見られることから、このマラセチア菌がフケの発生に深くかかわっているものと考えられています。
こういった菌の増殖を防ぐには、頭皮の清潔を心がけることが大切です。刺激の少ないシャンプー剤を選び、洗髪時にけっして爪をたてたりせずに、指の腹でやさしくマッサージするように洗うようにしましょう。
洗髪後、長くとも24時間たった頭皮の皮脂は、洗髪前の頭皮の状態に戻るといわれています。ですから、少なくとも1日おき、できれば刺激の少ないシャンプーを使って、毎日洗髪することをお勧めします。
真菌類の増殖に効果のある硝酸ミコナゾールが配合されたシャンプーも発売されています。硝酸ミコナゾールは水虫の薬として、既に効果が実証されており、真菌類を抑える効果があります。
日常生活において注意すべきことは、過度の飲酒や脂肪分の多い食べ物は避け、規則正しい食事を心がけることです。また、過労やストレスをためないよう、十分に休養をとるようにしましょう。
|